素数ゼミ

素数ゼミ

エントリー投稿日:2018/09/01
素数とは、1とその数自身でしか割ることができない数字で、北米には、13年周期、17年周期ごとに大量発生するセミがいて、素数ゼミと呼ばれています。
氷河期を生き残るために、気温が低くなればなるほど、地中のセミの成長のスピードがどんどん遅くなっていき、北部では14~18年、南部では12年~15年もの長い間を地中で過ごすようになりました。
狭い範囲では、違う年にバラバラと羽化して子孫を残すよりは、同じ年に一斉に羽化して交尾、産卵して子孫を残すほうが効率的です。
こうして、北米で同じ場所に同じ種類のセミが同じ年に大発生するようになりました。
なぜ、17年と13年という半端な周期のセミが生き残ったのでしょう。
他の周期のセミとの交雑の回数が多ければ多いほど、周期が乱れ先に絶滅してしまいます。
素数が周期のセミがいると最小公倍数が大きくなるので、周期年数が違う群れとと交雑しにくくなります。
こうして、何万年も過ぎ、最小公倍数が小さい周期のセミは減っていき、最小公倍数が大きい素数ゼミだけが生き残っていったのです。

城北校 志水

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