大雪

大雪

エントリー投稿日:2016/01/26
今週の寒波はさすが身にしみますねぇ。
雪が降れば交通機関は乱れ、事故も増えて、あまりいいことはありません。
しかし、子どものころ(正確には学生の間)は雪が降るとうれしかったのを覚えています。
地元では雪がほとんど降らなかったこともあり、、雪が積もった日には友達と雪を投げあったりしてはしゃいでました。
ある出来事に出会うまでは雪には楽しいイメージを持っていました。

10数年前のことですが、大雪の日に死にかけたことがあります。
当時私は研修生として、ある鉄道会社に出向していました。
その日は記録的な大雪で、線路の切り替えポイントが凍結して動かなくなる恐れがあり、線路の除雪作業に向かいました。
除雪作業というのは、凍結防止用のカンテラに火をつけるのですが、普段は使われていないカンテラに火をつけるのは難しく、ライターを持つ手も寒さでかじかんで上手く火がつけられませんでした。
誰もいない山奥の線路の上で、吹雪の中必死にライターで火をつけている姿は、今考えるととてもシュールです。
すすを掃除して火をつけてまわるという単純作業と寒さでだんだん頭がぼんやりしてきた時でした。
突然誰かに呼ばれた気がして振り返ると、目の前に特急列車が飛び込んできました。
その瞬間、列車の運転士さんと目が合ったのを覚えています。
反射的に逃げたことと、その日は雪のため特急列車が普段よりもスピードを出していなかったおかげで、今こうしてブログを書けています。

そのような経験から大雪が降ると、今こうして元気に生きていることに感謝すると同時に、雪や自然の恐ろしさを改めて実感します。
こんなことを書くと雪は悪いイメージしかないように感じてしまいますが、勉強とはすごく相性がいいんですよ!

蛍雪の功(けいせつのこう)という故事成語をご存知でしょうか。
たいへん苦労して学問にはげみ、それが成功して報われることです。
晋(しん)の国の車胤(しゃいん)と言う人は貧しくて、明かりをともす灯油が買えないので、蛍(ほたる)を集め、その光で勉強をしたそうです。
また、同じ国の孫康(そんこん)と言う人は雪の明かりで書物を読んで勉強をした。やがて、この二人はともに地位の高い役人になったというお話から由来しています。
閉店を知らせるお馴染みの曲『蛍の光』に登場する「蛍の光、窓の雪」はこの故事に基づいています。

外はまだまだ寒く、日が落ちるのも早いですが、みなさんは明るくて暖かい環境で勉強することができます。
車胤や孫康からすると羨ましい限りではないでしょうか。
冬来たりなば春遠からじ。
今は辛くてもきっと報われるときが来ます!
明日も一緒に頑張りましょうね!

大津校 山下

お電話でのお問い合わせ、フォームからのお問い合わせ・資料請求はこちらから!

アーカイブス